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八代海がもたらす温暖な気候と干拓地特有の土壌が育むシャキッとした食感と甘み。秋冬キャベツの収穫は、11月から4月上旬まで続き、西日本を中心に出荷されます。

JAやつしろ

見渡す限り、一面のキャベツ畑!

八代海にせり出すように埋め立てられた約400ヘクタールの広大な不知火干拓地。そこに広がる広大なキャベツ畑では、秋冬用のキャベツが青々とした葉を茂らせていました。冬でも温暖な海洋性の気候と、海のミネラルがたっぷり溶け込んだ干拓地特有の土壌、そして、八間川(はちけんがわ)から引いた豊かな水が、噛めば噛むほど甘さが染み出る八代の秋冬キャベツを生み出します。

土作りや給水方法など、成長に合わせた細やかな手間ひまが、甘くて巻きの締まったキャベツを育む。

甘みが乗った秋冬キャベツを作るのに、もっとも大切なのは土作りです。8月中旬には、良質な有機たい肥を2トン投入し、さらに定植の一週間ほど前になると元肥(もとごえ)をたっぷりと土にすき込み、十分な地力をつけます。一方、ハウスの中には、種から育てたキャベツの苗がすくすくと育ち、緑色の葉が3〜4枚開いた9月上旬になると、畑に定植します。日差しが強く温度が高い夏場は、水分をたっぷりと与え、畑に根をしっかりと張らせることが大切。苗の

甘みが乗った秋冬キャベツを作るのに、もっとも大切なのは土作りです。

イグサからキャベツの生産へ。
塩害や強風でキャベツが全滅の苦労も。

かつては、イグサ栽培が盛んだった八代郡氷川町。父の代から続くイグサ生産者だった政幸さん、エミ子さん(58歳)ご夫婦が、キャベツ生産に切り替えたのは22年前のこと。安い外国産の畳表の輸入が増えたことによる大きな決断でした。キャベツ生産を始めてからは、塩害を受けて全滅したり、海からの強風で根が切れ、キャベツに栄養分がいかなくなるなど、さまざまな困難にも直面しました。「干拓地の土壌は、キャベツ栽培に適したph(ペーハー・水素イオン濃度)なので、野菜が本来持っている旨みが引き出されるはず」と、確信を持って生産に取り組んだ政幸さん。「自然相手ですから大変なこともありますが、無事に収穫できる喜びはひとしおですね」。

キャベツの収穫
一面のキャベツ畑


上からこまめに散水するだけでなく、畝(うね)と畝の間の溝にもまんべんなく水を張り、土壌全体に水分を行き渡らせます。3日ほど経ち、葉っぱの色がいきいきとした青みを帯びてくると、苗が畑にしっかりと根付いた証拠。谷口政幸さん(57歳)は、葉の色や艶、玉の大きさや締まり具合などを見極め、キャベツと対話するように水の量などを調節していきます。露地栽培のキャベツは、天候の影響を大きく受けやすいことから、何よりも生産者の経験と勘が大事。腰をかがめ、雑草や虫と戦うことは、想像以上の重労働。「目をかけ、手をかけることで、甘くてぎゅっと結球が締まったキャベツが生み出されます」。

「干拓地の土壌は、キャベツ栽培に適したph(ペーハー・水素イオン濃度)なので、野菜が本来持っている旨みが引き出されるはず」と、確信を持って生産に取り組んでいる。

一つひとつ手で収穫。
大きさや熟度を見極めながら。選び方

玉がふっくらと膨らみ、ずっしりとした重量感が出てくると、いよいよ収穫です。毎朝5時半には収穫作業を始めるという谷口さんご夫婦。キャベツ玉に傷がつかないように、一個ずつ丁寧に手作業で収穫し、手際よく運搬車に積み上げていきます。玉の重さは1.2kg程度のものから、重いものだと3kgにもなります。「重労働だけど、大きい玉も需要があるからね」と、谷口さんは笑います。適期を見極めて収穫されたキャベツは、玉の大きさや形などを厳しくチェック。選果場に持ち込まれた後、翌朝には西日本を中心に出荷されます。「海と山に囲まれた自然豊かな土地で、大切に育てています。どこにも負けないおいしいキャベツを、たくさんの人に食べて欲しいですね」と谷口さんは語ります。

JAやつしろ キャベツ農家 谷口政幸さん、エミ子さん

JAやつしろ
http://www.ja-yatsushiro.or.jp/info/index.html/

取材日 平成25年12月3日