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JAかみましき「里芋(さといも)」

清流、五郎ケ滝川の水と阿蘇火山由来の黒ボク土で育つ

九州のほぼ中央に位置する熊本県上益城郡山都町(やまとちょう)。夏は冷涼な季候を生かしたキャベツやトマト、ピーマンなどの栽培が盛んです。冬になると、水はけがよく、耕しやすい阿蘇火山由来の黒ボク土を生かして、里芋が作られています。山都町の里芋は、霜がおり、里山が紅葉で色づく11月頃に収穫作業が行われ、出荷は3月頃まで続きます。

通潤橋
下竹良一さんの里芋畑

里芋はとてもデリケート。
期間を空けて、畑を代えて。

里芋は連作ができず、収穫後、4〜5年は畑をしっかりと休ませる必要があるため、5つの畑でローテーションを組んで栽培をしているという里芋生産者の皆さん。3月末頃から土作りを始め、ミネラルが豊富で水はけのよい黒ボク土に、鶏ふんなどの肥料を混ぜて、ふかふかの土壌を作ります。しっかりと土作りをすることで、根の傷みが少なく、里芋の肌がきめ細やかになるのだそうです。

マルチシートの下から里芋の芽

根気よく手間を掛けて。

マルチシートの下から里芋の芽が出ると、その後ぐんぐん大きくなり、夏場には高さ約2メートル、茎の太さは直径10センチほどにもなるのだそうです。夏場の手入れで欠かせないのが、水やりです。里芋は十分な水分を与えることで、食味と玉太りがよくなります。下名連石地区の里芋畑では、五老ヶ滝川の水をため池に引き、その水をスプリンクラーでまんべんなく灌水しています。また夏場は、マルチシートの小さな穴から、雑草が容赦なく生えてきます。雑草が生えることで、土の養分を吸い取ったり、里芋への日当たりが悪くなったりするため、根気よく手作業で雑草を抜いていきます。夏場の草取り作業は、生産者の皆さんにとってはかなりの重労働です。

夏場の里芋畑(農畜産業振興機構より)

標高650メートルの山間地で育つ
まるまるとした里芋。

北に阿蘇外輪山、南東に九州山地を望む熊本県上益城郡山都町下名連石(しもなれいし)地区。標高650メートルの高地にある里芋の畑では、生産者の皆さんが収穫作業の真っ最中でした。 山都町では、古くから里芋が作られていましたが、冬場の収入源として里芋栽培に力を入れ始めたのは約15年前。渓谷を流れる五老ヶ滝川の水と、有機物が豊富な黒ボク土が、ほくほくした食感と粘りが特長の良質の里芋を生み出します。

里芋畑

種芋の植え付けを。

4月後半、雨で土壌にたっぷりと水分が行き渡った日の翌日にマルチシートを張り、種芋を植えます。こうすることで、土壌の水分が保たれ、種芋に水分が行き渡るのです。下名連石地区の生産者の皆さんは、畝(うね)と畝の間の通路にも“通路マルチシート”を張ることで、雑草が生えるのを防ぎ、除草剤を使わない取り組みをしています。

※マルチシート
 畑の畝などにかぶせて使用する農業資材

夏場の手入れで欠かせない水やり

いよいよ収穫、
 そして“芋釜(いもがま)”で貯蔵。

霜がおりる頃になると、葉や茎は自然と枯れ、これが土の中で里芋が十分に育った合図です。トラクターで収穫された里芋は、大きな親芋にまるまると太った小芋がびっしりとついています。堀り取られた里芋は、丁寧に泥を落としながら親芋から小芋を手作業ではずし、コンテナに詰められます。
山都町は冬の寒さが厳しく、雪が積もると里芋が傷むため、降雪前にすべての里芋を収穫してしまいます。収穫された里芋の一部は、畑に積み上げ、干し草と土を上からしっかりとかぶせて保存します。この保存方法のことをこの地区では“芋釜(いもがま)”と呼び、親芋と小芋を切り離さず一緒に土の下に保存することで、小芋は親芋から栄養分を取りながら数ヶ月過ごし、出荷の時期を待ちます。出荷の際は、作業場で毛や泥、汚れを取り、大きさ別に分けて選果場に運ばれた後、九州圏内に出荷されます。

里芋の収穫
里芋ちょっといい話
JAかみましき
http://www.ja-kamimashiki.or.jp/ 取材日 平成29年11月16日