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畑の風景〜いのち育む JAやつしろ山住昭二さん

JAやつしろ
熊本県のトマト農家である山住昭二(やまずみしょうじ 54歳)さんは、干拓地の堤防に立ち目の前に広がる八代海を眺めていた。 祖父がこの地に単身移り住んだのは昭和2年のこと。 干拓地であるがゆえに作物が実らず苦労を重ねた祖父は「作(さく)つくれ、土つくれ、人つくれ」と言い続けた。 今、160アールの土地で息子夫婦とともにトマトを作り続ける山住さんは、今も時折この堤防に立ち、祖父の声に耳をすますのだという。

祖父が拓いたこの土地でトマトと向き合う

「今日はくたーっと疲れとるなあ、とか、今日は艶があって元気やわとか、葉っぱを見ればその日の調子がすぐわかります」
子どもをいつくしむように黄色の可憐なトマトの花を見つめるのは奥さんの山住久美子(やまずみくみこ 54歳)さん。毎朝7時半、夫の昭二さんと息子夫婦とともにハウスに入ります。今の季節は家族総出の「芽かぎ※」作業に大忙しです。
江戸時代からの干拓事業によって埋め立てられた八代平野。塩害の影響もあってか、かつては作物の育ちも悪く山住さんの祖父の時代は苦労続きだったといいます。しかし現在は球磨川からこの干拓地一面に張り巡らされた用水路の豊かな水と、海のミネラル分をたっぷり含んだ土壌が、糖度が高くほのかな塩分のアクセントが効いたこの土地ならではのトマトを育みます。
その結果、八代市はトマトの生産で11月から2月までの出荷量日本一を誇るまでになりました。

山住 昭二さん 久美子さん 知子さん 武士さん

さらに喜ばれるトマトづくりを目指して

「自然相手の仕事ですから、農業とがっぷり四つに組んで相撲をとる覚悟でやっとります」と語るご主人の昭二さん。毎日毎日の愛情の積み重ねが、太陽の赤を溶かし込んだようなみずみずしくおいしいトマトを育むことを知っているからです。 跡継ぎとして一緒に働く息子の武士(たけし 31歳)さんや若嫁の知子(ともこ 31歳)さんとともに、さらに愛されるトマトづくりを目指し新しい可能性にチャレンジを続けています。 「“作つくれ、土つくれ、人つくれ”。作物を育てるのに大事なのは、土づくりと人づくり。息子夫婦にもこの気持ちをいつまでも忘れないで欲しいですね」

☆(注)芽かぎ。栄養が分散せず、まっすぐ伸びるように、横に出た不要な芽を取る作業

JAやつしろ
http://www.kasias.or.jp/ja-ysc/index.htm

トマトの花

干拓地へ球磨川の水を送る取水堰

取材日 平成21年9月25日