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JA熊本うき トマト生産者 稲葉光幸さん・敦子さん・健志さん・由美恵さん(息子夫婦)

トマトの一大生産地

全国一のトマトの産地として知られる熊本県。その中でも九州山地のすそ野に広がる広々とした八代平野は、江戸時代から先人たちが切り開いた干拓地で、熊本県におけるトマトの一大生産地です。宇城地区のトマトは、9月から翌年の1月中旬まで収穫が続き、酸味が少なく、甘みが強いのが特長。稲葉さんの6棟あるビニールハウスでは、シーズン中に20トン近くのトマトを出荷します。

環境に合った最適な品種を

稲葉さんがトマトの栽培を始めたのは、43年前。近隣の八代市がトマトの産地として知られていたこともあり、「温暖で水はけのよい宇城地区は、必ずおいしいトマトができるはず」と直感し、トマト生産者としての一歩を踏み出しました。「より実が締まって、食味のよいトマトを生み出すには、どうすればよいのかを自問自答し続けた」と語る稲葉さん。昭和55年に光幸さんと敦子さんは結婚。トマト栽培の経験がなかった敦子さんに教えながら“もっとおいしいトマトを育てたい”と、二人で作業に明け暮れる毎日だったそうです。季節の温度変化や、土壌の性質など、この地域の条件にぴったりの品種を見つけるのに、何年もの月日を費やしたと語ります。さまざまな品種を試したと語る稲葉さんは「どんなに品種

育苗ハウス

もっと多くの人においしさを伝えたい

現在は、父・光男(みつお)さん(84歳)、母・成子(しげこ)さん(82歳)、息子さん夫婦と3人のお孫さんとともに、9人で賑やかに暮らす稲葉さんご夫婦。「家の中はいつも笑い声が絶えません。3人の孫たちも、トマトが大好きなんですよ」と語る敦子さん。そして敦子さんは「宇城地域農業女性野菜ソムリエの会(※)」のメンバーでもあり、地域の農産物のおいしさと食べ方などを、料理教室や実演販売を通じて消費者の皆さんに積極的に伝えています。また、高校では野菜のすばらしさを伝える授業なども行っています。

宇城彩館(うきさいかん)試食会

 

稲葉さんのトマト

が優れていても、土地との相性が悪いと、うまいトマトはできません。現在栽培している品種は、温暖な環境で甘みが増し、病気に負けない強さが特長です。“この地は、旨いトマトができる”という信念を持って続けたからこそ、今があると思っています」と笑顔をみせます。
それでも「台風の時は、祈るような気持ちですね」と稲葉さん。平成3年に熊本県を襲った台風19号の時は、ビニールハウスが倒壊し、トマトが全滅。無力感でいっぱいになった時「ちゃんと小さな芽や葉を出すトマトもいるのを見て、その強さとけなげさに励まされました」と語ります。

これからのトマトづくりを息子夫婦に託す

ずっと夫婦二人で取り組んできた、育苗から収穫まで気の抜けない作業が続くトマト作りも、今は息子夫婦という頼りになる後継者とともに取り組むことで“本当に心強い”とほほえみます。「息子に細かく教えることは、今はなかですね。後は任せるので、これからは、自分たちの感覚で農業経営をしてほしい」。
幼い頃から父の後ろ姿を見て育った長男の健志さんは「子どもの頃から、後を継ごうと決めていました」と力強く語ります。

お孫さんの陽紀(はるき)くん・真央(まお)ちゃん・航平(こうへい)くん。

結婚して33年の光幸さんと敦子さん。
「時々けんかすることも夫婦円満の秘けつかな。いつの間にか仲直りして一緒にトマトづくりの作業をしているんですよ(笑)」。
「最高のトマトを作るために、家族みんなで支え合って頑張ってます。心を込めて育てた熊本のトマトをたくさんの人に食べてもらいたいですね」。
そう語る二人の笑顔が印象的でした。

JA熊本うき  http://www.jauki.or.jp/  

取材日 平成26年10月28日

※「野菜ソムリエ」
「日本野菜ソムリエ協会」が認定する民間資格。野菜・果物の栄養や品質、食べ方などについての知識をもつ専門家。「宇城地方農業女性野菜ソムリエの会」は、生産者ならではの視点で宇城の農産物の魅力を伝えている