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畑の風景〜いのち育む JA鹿本スイカ農家 上田義幸さん 素子さん

すいかの産地は全国各地にありますが、全国に先駆けて2月から出荷が始まる熊本のすいかは、日本一の生産量を誇ります。温暖な気候と、阿蘇連山の地下水が沸く豊かな自然環境を生かして作られる熊本のすいか。今回は、40年にわたりすいかづくりに取り組む熊本市植木町の上田義幸(よしゆき)さん(57歳)と素子(もとこ)さん(58歳)のご家族をご紹介します。

父から息子へ、そして。

熊本県北西部に位置する熊本市植木町は、熊本県でもっともすいか栽培が盛んな地域で、昭和30年代にすいかづくりが始まったと言われています。温暖な気候と阿蘇の豊かな伏流水によってはぐくまれる植木町のすいかは、糖度の高さとシャリ感(サクサク感)が魅力。父親の後を継ぎすいかづくりを始めた上田義幸さんと妻の素子さんは、高度な技術と熱い情熱を持って、真摯にすいかづくりに取り組んでいます。この時期は娘夫婦である片岡晋(すすむ)さん(30歳)と朝美(あさみ)さん(29歳)とともにすいかの出荷に精を出す毎日です。

「台風や雪害でハウスがつぶれてしまったこともありましたが、家族や仲間に助けられながら、なんとか乗り越えてきました。すいかはしゃべってくれないので、温度管理や水分調整などは、知識と勘が頼りです」と語る義幸さん。大玉すいかにまんべんなく日を当てるために、傷つけないよう注意しながら位置を変える「玉がえし」という作業は、男性でも重労働。降り注ぐ太陽の光を玉全面に浴びることで、緑と黒のラインがくっきりと浮かび上がり、でこぼこが少なく甘みの強いスイカが出来上がるのだそうです。また、5年前からはすいかを宙に吊ることで、美しい果形と多くの収量がのぞめる「立体栽培」を一部取り入れるなど、さまざまな工夫も重ねています。

娘夫婦 片岡晋さん 朝美さん

家族全員で「すいか」をつくる喜び

「幼い頃、子どもをいつくしむようにすいかと向き合う両親の姿を見て育ちました。今は、家族全員ですいかづくりができるのが嬉しくて」と微笑む娘の朝美さん。義幸さんの厳しくも温かい指導を受けながら、晋さんとともに「一人前(いちにんまえ)のすいか農家になりたい」と口をそろえます。ひたむきにすいかづくりに取り組む上田さんご家族。口に含んだすいかは、シャキッとした食感とすっきりとした甘み。上田さんご家族の温かさが結実したような、さわやかで優しい甘さが印象的でした。

スイカ

JA鹿本
http://www.ja-kamoto.or.jp/

家族全員で「すいか」をつくる喜び

取材日 平成22年3月26日