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畑の風景〜いのち育む JA菊池 水田ごぼう農家 田中正次さん 富士美さん

JA菊池

遠くに鞍岳(くらだけ)、八方ケ岳(やほがたけ)を望み、阿蘇の外輪山に囲まれた熊本県菊池市。古くから菊池米の産地として有名で、米づくりの裏作としてゴボウづくりが盛んに行われています。泥を落とし、真水であく抜きをしてから出荷される菊池の水田ごぼう。「今年も柔らかくて、おいしかゴボウができとるよ」とほほえみ、「冬ごぼう」の収穫に励む田中正次(まさつぐ)さん(55歳)、富士美(ふじみ)さん(51歳)ご夫妻を訪ねました。

冬ごぼうの収穫は始まったばかりです!

昭和43年、全国に先駆けて米づくりの裏作として「水田ごぼう」の生産を始めた菊池市。菊池川の清涼な水と粘土質の肥沃な大地に恵まれたこの地は、ゴボウの栽培に適しており、季節に応じて「春ごぼう」と「冬ごぼう」を出荷しています。これからは香り高く、旨みの乗った冬ごぼうの収穫期。田中さんの田んぼには、8月に種まきした「冬ごぼう」の丸い葉が青々と茂り、初収穫の真っ最中でした。

水田ごぼう

「誰よりも働いて、誰よりも知恵を出し」と自分に言い聞かせて・・・。菊池川の清らかな水にはぐくまれた、香り高き水田ごぼう。

「最初の2年間は、わたしが先生でした」。

「最初の2年間は、わたしが先生でした」。

「主人が農業を始めて2年間は、わたしが先生でしたね(笑)」と、妻の富士美さん。結婚して、正次さんの父親とともに米づくりを始めた富士美さんは、3人の子どもたちが小学校に入学し、手がかからなくなった23年前にゴボウづくりも始めました。その後、正次さんは会社勤めを辞め、富士美さんとともに農業に専念する決意を固めます。二人で力を合わせて農業に向き合い、今年で11年目を迎えます。
もともとゴボウは、デリケートで病害虫に弱い作物。ゴボウの種を植える前に、田にたっぷりと水を張ることで土壌を殺菌し、病気を抑制します。水分の多い田んぼを利用してゴボウを作ることは、食味を柔らかくするだけでなく、安全・安心なゴボウをつくるのにも一役買っているのです。また、地下での生育状況がわかりにくいゴボウは、収穫するまで気が抜けません。「毎日足を運んでいると、葉っぱが土の中の様子を教えてくれるような気がして」と正次さんは語ります。葉の色や厚みに目をこらし、大地に手を置き、温度や湿り具合をみながら、朝夕の水やりを調節する正次さん。「質の良いゴボウを作るのに、近道はありません。二人でやってきて思うのは、ゴボウづくりと子育てはよく似とるってことですね」


皆さんに喜ばれる“手間いらず”のゴボウを。

収穫したゴボウは、丁寧に洗浄され、真水に3時間つけ込むことであく抜きをします。出荷の際に、5センチほど葉を残すのは、ゴボウが呼吸することで鮮度を保つため。真っ白で、あく抜きの手間がいらない水田ごぼうは、“自分が消費者だったら”というゴボウ農家の皆さんの思いによって生み出されたものなのです。「誰よりも働き、誰よりも知恵をださんと、よいものは作れません。ゴボウには感謝しています。おかげで、お父さんとの会話が増えましたからね」と、富士美さんはほほ笑みます。

JA菊池
http://jakikuchi.jp/

皆さんに喜ばれる“手間いらず”のゴボウを。

取材日 平成22年11月25日