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JAかみましきトマト農家 藤原修一さん 知恵美さん

笑顔ではぐくむ高原の”幸せのトマト“。

阿蘇山の南側に位置する熊本県山都町(やまとちょう)。夏でもさわやかな風が吹く清和高原(せいわこうげん)に、藤原修一(しゅういち)さん(45歳)と妻の知恵美(ちえみ)さん(45歳)のトマト畑はあります。高冷地特有の冷涼な気候と水はけのよい火山灰土を生かし、ビニールハウスで作られる山都町のトマトは、7月に収穫が始まったばかりです。今年も酸味と甘みのバランスがよいおいしいトマトが実っています。 

 

トマトの声に耳を傾けて。

北に阿蘇・根子岳(ねこだけ)、南に九州山地を望み、古くから農業が盛んな山都町。江戸時代から「清和文楽(せいわぶんらく※)」が受け継がれている歴史のある山里です。この地で代々農業を営む藤原修一さんが、妻の知恵美さんとともにトマト農家としての一歩を踏み出したのは、7年前のこと。小学生のころから、両親の農業を手伝っていたという修一さん。両親の後を継ぎトマトづくりに取り組む中“水が欲しいんか?肥料が欲しいんか?”と、トマトの声に耳を傾けることの大切さを痛感したと言います。「肥料の時期や水分管理など、技術の習得も大事ですが、手間と時間を惜しまず情熱を持って育てることが、おいしいトマトをつくるために一番大切な“肥料”ですね」と修一さんは語ります。

 

JAかみましきトマト農家 藤原修一さん 知恵美さん

子どもたちが喜ぶおいしいトマトを。

「3人の息子たちは、みんなトマトが大好きなんです」とほほ笑む藤原さんご夫婦。特に三男の将真(しょうま)君(11歳)は、トマトの収穫を手伝ってくれるのだそうです。「息子が真剣なまなざしで収穫している姿を見ると、頼もしく感じますね」と知恵美さんは目を細めます。「この子達が喜ぶような安全・安心でおいしいトマトを作りたいというのが、私のトマトづくりの原点。家族が喜ぶものは、きっと皆さんもおいしく食べて下さるはずですから」と力強く語る修一さん。先人から伝えられた安全な農業への思いと、藤原さんご夫婦の思いを受け、高原で育つトマト。一口食べると、酸っぱいトマトの味が口に広がり、なんだか“幸せの味”がしました。

 

JAかみましきトマト農家 藤原修一さん 知恵美さん

手間を惜しまず…。

特に、おいしいトマトづくりに欠かせないのが、入念な土づくりです。10月ごろになると、修一さん自らが刈り取ったカヤと、もみ殻を混ぜ合わせてじっくり寝かせることで完熟堆肥(たいひ)を作ります。太陽や微生物など、自然の力を借りて発酵させた堆肥を畑にたっぷりと施し土の力をはぐくむことで、トマトは見違えるほど元気になるのだそうです。古くから安全・安心な農産物を生産するために、さまざまな取り組みを行ってきた山都町。先代たちの教えを守りながら、一本一本雑草を抜く手間を惜しまず、子どもを育てるように愛情を注ぐことがおいしいトマトをつくる最大の秘けつだと語ります。

次男の哲兵さん(高1)、3男の将真さん(小5)、長男恭兵さん(大1)

JAかみましきトマト農家 藤原修一さん 知恵美さん

※注)清和文楽
山都町(旧清和村)に江戸時代から伝わる農村芸能。農民たちは農作業の合間に習い覚え、祭りなどで上演して楽しんだと言われている。現在も現役農家の人たちによって受け継がれている「清和文楽人形芝居保存会」は熊本県無形文化財の指定を受けている。「文楽」とは人形と浄瑠璃を組み合わせたお芝居のこと。


JAかみましき
http://www.ja-kamimashiki.or.jp

取材日 平成23年6月28日