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沼地で育ち、冬野菜のイメージが強いレンコン。熊本市高砂(たかさご)地区のビニールハウスで栽培されるハウスレンコンは、“早堀りレンコン”と呼ばれ、全国に先駆けて5月中旬から6月まで出荷されます。熊本の早堀りレンコンの魅力は、なんといっても、あくのないみずみずしさとサクサクッとした食感。泥を落とすと真っ白い早堀りレンコンは、出荷の最盛期を迎え、関東・名古屋・中国・九州地方に出荷されています。 |
おいしいレンコンをつくる秘けつの
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水はけのよい砂質の土壌を生かして。北に金峰山をのぞみ、熊本港にほど近い熊本市高砂地区。その広々とした大地にはレンコンのビニールハウスが立ち並び、中をのぞくと、高さ2メートルほどのみずみずしいレンコン葉が所狭しと生い茂っています。有明海に面した温暖な気候と、地温が上がりやすく水はけのよい砂質の土壌を生かし、高砂地区でレンコン栽培が始まったのは、昭和24年ころ。今では、ハウスと露地栽培を組み合わせて行っており、ハウスレンコンの出荷は6月まで、その後は8月中旬まで露地レンコンの出荷が続きます。
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収穫されたレンコンは、鮮度を保つために保水シートとレンコンの葉でくるんだ後ダンボールに詰められ、午前中に選果場へと運び込まれます。形状や大きさなどをチェックし、その日のうちに航空便で関東方面などに出荷されることから、翌日には熊本の新鮮なレンコンが全国の店頭に並びます。 取材日 平成23年6月1日 |